シストレどうですか

  Algorithmic Trading for Dummies

閑話休題 ー シストレ派? ボット派?

そろそろOANDA APIのエンドポイントの解説もネタがつきてきましたので、ボットを作成する際に必要な機能が実装できるような事に取り組んで行きたいと思いましたが、その前に常々考えていたことを書きたいと思い少し方向を変えた内容にしてみます。


冒頭にボットという言葉を使いましたが、ずばり今回は、”FX系の人も「シストレ」ではなく「ボット」をなるべく使って行きませんか?!”がテーマです。

さまざまなトレーディングの手順(手法)をプログラミング言語を使って表現し作成された「自動売買プログラム」ですが、それをFX系の人たちは「シストレ」と呼び、仮想通貨系の人たちの間では「ボット」と呼んでいる人が多いようです。

ちなみに英語では、システムトレーディングをAlgorithmic Trading, Algo TradingとかAutomated Tradingといい、プログラム自体はBot, Robotという言葉を使うことが多いです。
ついでに言えば、外国為替証拠金取引のこともFXという略語よりForex, Forex Tradingの方をよく使います。(アメリカでFXと言えばケーブルテレビ局みたいなイメージがあるからかも。)

シストレ」なんていい方はただ単にもう古いからとか、グローバル社会だから英語表記に近づけようとか、こじゃれた名前を使ったほうがカッコイイというような事を言いたいわけではなくて、これ私だけでないと思うのですが、コードやブログを書く際にいろいろなものを参考にしようとサーチエンジンで検索した時に「シストレ」だとすごく不便なことに気が付いている人が多いはずです。

実際にグーグルで「FX シストレ」で検索するといわゆるボットの事ではなくシステムトレーディングそのものの説明か、作るではなく選ぶ(販売されている)ような自動売買システムについてがほとんどです。 いくつかキーワードを足せば、だいぶ絞り込めますがそれでも自作したい人にとっては余計なものが多くページめくるのが面倒です。

例えば「python」とか「自作」というキーワードを足すだけでいいんじゃないのというご指摘もあるかもしれませんが、いつも日本語変換のまま打って「pyてょn」とタイプしてしまうのでいやなんです。(さすがにこれは私だけでしょうね(笑))さらに「自作」もちょっと古臭い感じがするし・・・(MT4の頃は「自作EA」で十分でしたが)。

一方「仮想通貨 ボット」で検索してみるといわゆる”仮想通貨取引用シストレを自作”したいような人にとっては有意な情報がいろいろでてきます。 逆に「FX ボット」を”すべての地域”で検索すると日本語の検索結果はほとんど出てきませんし、日本語だけを検索してもビットコイン(またはビットコインFX)関連が多いです・・・。

f:id:jantzen:20210129081544p:plain

(ちなみに「株 シストレ」で検索すると「シストレ」よりも「システムトレード」の文字の方が多いような。「株 ボット」で検索するとどちらかと言えば銘柄・業種関連になっています。やっぱり株で自動売買を作る人少ないんでしょうかね・・・。)

FXであろうが仮想通貨であろうが、同じように自動売買で取引され、同じようなAPIを使い同じようなプログラミング言語で作られているものなので「ボット」で統一していった方がいいと思っているのは私だけでしょうか?

とはいえ、ブログの検索回数をあげようと思えば、みんなが使っているキーワードを使わないといけないので、タイトルや内容に「ボット」と書くかどうかいつも迷っているんですけどね・・・。

そもそも個人でFXや仮想通貨の取引用に作成するような自動売買プログラムは、AIエンジンを使って将来を予測するようなものもあるでしょうが、単純な反復処理の繰り返し(最新レートを受けたら売買の判定・発注・決済)である場合が多いので、APIを一応使ってはいるもののロボットというよりむしろ「スクリプト」とか「マクロ」とか呼んだほうが似合っているかもしれません😓

ボットとマクロの違いをわかりやすく説明したものがあったので、参考までに貼り付けます。(UIPath社というRPAの会社の英語ブログですが、グーグルで日本語変換させてればいい感じで翻訳してくれますので、読めば違い?がよくわかると思います。)

www.uipath.com

最後に、昔はコンピュータで動くものをプログラムとかソフトとか呼んでましたが、今は携帯端末用でなくても「アプリ(App)」と呼ぶことが多くなってきたのと同じで、時代によって新しい表現をして盛り上がっていくのは悪いことではないと思います。 (”DX”って本当は何をしたいの?みたいなのもありますが・・・。)
さらに、今やさまざまな種類のボットが登場している時代でもあります。

ですから自分でプログラミングでしてシステムトレーディングしたい人は「シストレ」ではなく「ボット」をなるべく使って行きましょう!と小さな声でつぶやいてみました。

余談:余談の余談ですが、タイトルにつけた「閑話休題」について、"それまでの話題からを変える時に用いる語”の意味をこめて使いました。ところが、あとで調べてみると本来の意味は、逆に”余談をやめて話を本題に戻す時に使う言葉”だそうです。
今回のような使い方は”「閑話休題」の誤用”と書いてあるものもありましたが、言葉・用語の使い方のテーマとあっていたのでタイトルもあえてそのままにしておきました。 (さらに余談を言うと「情けは人の為ならず」とか「一生(所)懸命」のように時代の移り変わりで意味が変わっていったようなものもありますね・・・。)

おしまい